モノリスの下敷き

アニメ、ゲームなどの拙い感想とか色々綴ります。 最近は書くことなくて無理やりひねり出し気味の模様。

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義弟と義姉 1

 とりあえず珍しく完結してる自作小説を載せてみる。かなり実験的に。
 時と場合と気分によっては小説掲載用にブログ借りようかなーと思ったり。ただ、これから載せるのは書き終わったのを小出しにするだけですし、これ以外まともに完結してるものがないというのも困りもの。
 まあ消すという選択肢もありますか……。

 義姉弟の恋愛ものです。
 所詮素人の書いた拙い文章ですので読みがたいとは思いますが、読まれる方はどうぞよろしくお願いします。自分の中ではマシな方と自負してるのです。
 ではでは、「続きを読む」からどうぞ。




 当時、兄や姉が欲しいと思っていた矢先のことだったからテンションが上がっていただけかも知れない。
 今思えば、そこそことんでもないこと言ってたんだなあ、と夢に見て自覚してしまうことも少なくない。
 ただ、一番厄介なのはその想いが今も続いているということで……。
「空平ー! 弁当忘れてたわよー!」
 4間目の授業が終わった瞬間のことだ。自分のクラスに姉がやってきた。
 教室の低い声が一斉にざわめき、女子らも可愛いとか小さいなどの声をチラホラと漏らしている。俺は頭を抱えたくなるのを我慢して、さっさと廊下に出た。
「月見、ありがと」
 多分、正月に無理やり酒を飲まされて酔った時以来だろう、大勢の人の前で自分の姉を下の名前で呼んだ。姉と言っても、親同士の再婚による戸籍上のみの義理の関係で、その所為か、もしくは歳の差が一ヶ月も離れてない所為なのか、下の名前で呼び捨てにしてもあまり咎められることはない。
 というのはまあ、家族の前だけという話であって。
「ちょっと、せめて姉さんとか姉貴とか呼んでよ!」
 やっぱり人前では姉で在りたいらしい。
 細かいことは省くが、義姉は小さい。あと童顔だ。とは言っても、さすがに小学生に見られるほどではないので、あんまり役に立たないと当人は言っている。
 義姉とわかった瞬間のクラスの男子の安堵から出たと思われるため息が癇に障り、飲み物を買いに行くという建前で義姉を教室前まで送ることにした。
「こう、呼び捨てにする癖を付けるもんじゃないのね」
「いまさら言われても直す気ないよ。面倒だし」
 というか名前を知ったその日からすでに呼び捨てにする気満々だった。
 小学六年生の頃。親といえば父親しか存在せず、それでも素直に生きて来られた方だと思う。小学五年生までは平和に暮らしていた筈だが、どうやらクラスのボスに目を付けられたらしい。俺が片親しか居ないことを散々馬鹿にした挙句、子分みたいな連中を使って上履き隠すだの、筆記用具隠すだのと、今となっては可愛らしく思える悪戯を繰り返された。
 俺はこういうのに対して、何をするでもなくただ耐えていた。正確にはどうでもよかったという割合のほうが強かったのかもしれない。そんな目に遭っても仲良くしてくれる友達は二人も居たし、その人数にもそいつら自身にも一切の不満は無かった。
 ただ、その内の一人は大原志乃という女の子で、もう一人の友達、柏野慎一郎という男の子の幼馴染だった。俺から見た二人の関係は子犬と親犬みたいな感じで、子犬の印象のとおり、あまり苛めに対して平気で居られるような性格をしていなかった。そういうのは言わずもがな標的にされやすく、狡猾にも慎一郎が居ないときに限ってそれは起きた。
 まあつまりは俺が応えないからそのしわ寄せが志乃に来たわけだ。そりゃあ自販機を思い切り蹴って馬鹿笑いするような凶暴性は無かったものの、クラスのボスの重圧というのは子犬には耐えられるわけも無く、そんな感じの苛めが公園で行われていた。俺はといえば子分たち総掛かりで体の動きを止められてた。父親から今日は大事な用があると言われてたので、緊急の用事の入った慎一郎の代わりにさっさと志乃を送って自分も帰るつもりだったのに。
 そこで通りかかったのが、中学生になり立てだった月見。紺色のセーラー服を身に纏い、あっという間にクラスのボスたちを追い払っていった。
 というわけではなく、結構苦戦していた。途中から子分らも参加してもう防戦一方になり始めた頃、俺が隙を見て二人を連れ出した。まだ月見が未来の義姉とは知らず、その勇ましくも情けないというギャップに強烈に惹かれたんだろう。その場で好きだと告白した。明らかに子供の言うことだと、今なら大いにわかるが、とりあえず断られて、でも名前だけは教えてもらって浮かれていた気がする。
 結構くさいことをいった覚えがある。どれだけませたガキだったのだろうと、思い出して恥ずかしくなってきた。
「空平、顔赤いよ?」
「……、何でもないよ」
 今は懐かしい思い出に浸りすぎたのか、折角義姉と話せる機会を無駄にしてしまった気がする。あっという間に3年の教室の前だった。
「教室までありがとね。じゃあまた家で!」
 そういって義姉はすぐさま自分の親友の席へと向かっていった。
 俺のほうを振り返ることは無かったが、とりあえず楽しそうな顔を見れただけで満足できた。

 
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テーマ:自作小説 - ジャンル:小説・文学

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